平凡な人間の、平凡じゃない毎日の記録帳
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まさかの事態。
またオオゴトのように言いやがってと思われたらごめんなさい(最近そんなんばっかり)。
でも、私にとっては「まさかの」です。
なにが「まさかの」だったかというと、
計画停電が始まってから初めて迎えた「停電」が
職場だったってこと。
(だからごめんなさいだってば)
でも、本気でまさか、と思ったよ。
我が家では、健康とはかけ離れている人間もいるけど(というか家族全員何かしら薬を飲んでる)、でも「停電」の心構えと準備を一応してます。
日中なら一番日当たりのいい部屋になるべく集まるし、テレビもつけたとしても1台、あるいはラジオ。
夜は、座いすに毛布。若者(=私)は妹のだんなさんのお下がりジャージ。
予定時刻の前にお湯を沸かして、魔法瓶に入れてます。
でも、消えない電気。
計画停電が始まってから、一度も電気が消えたことはありません。
これは、ありがたいことなのかもしれないけど・・・でも、なんか申し訳ない。
ついでに言うと、「気合い入れたんだから、消してくれ!」くらいの勢い。
(短気な父は、一昨日消えない電気に軽くキレていた。相手は電気)
「計画停電」は現代の電気のシステムだからこそできることだそうですね。
でも、非常事態で今までやったことのなかったことを初めて行う訳だから、100%確実にできるとは限らない。
この程度の「上手くいかない」くらいは仕方ないのかも、と私(←やっぱり軽くキレてた)も思い始めました。
むしろ、「停電しない」と言われてていきなり停電するよりは、100倍も1000倍も幸せだ。
が
職場は、計画通りの「計画停電」が実施されるという・・・
はい、職場だって例外じゃないと思われても当然です。
でも、私の勤務先は「特別養護老人ホーム」です。
抵抗力が若い人間より低下している、そして身体機能も精神機能も若い人間とは訳が違う方々が、生活する場所です。
勿論、電力の優先度合いは病院の方が上に決まってます。
でも・・・今日はほんとに切なかった。
私が出勤したら、
「4時半から夕食」
と言われてたまげ、でもあたふたと準備をしました。
誰が4時半にお夕飯を食べたいと思うんだろう・・・と思いつつ。
だけど、そんなこと言ってられないのは、今の日本の現実。
ご飯が出るだけありがたいのも、現実。
書いたとおり、電気は消えた。
食堂で召し上がってた方は、だいたい食べ終えて(正直、「急いで食べさせる」という状況に近かったと思う…ほんとにごめんなさい皆さん)、歯磨きやトイレ誘導などを行う時間だったかな。
ちなみに、食堂で食べられない方・・・現在「ターミナルケア」のお世話をさせていただいてる方・・・の夕食は、停電から復旧後。
なぜかというと「吸引器が使えないから」。
手動のものもあるのですが、それは吸い込む力が強すぎて大きな刺激になってしまうため使えないそうです。
でも、いつでも吸引器を使える状態で提供しないと安全は確保できないから、との判断。
停電復旧予定は8時。
4時半も8時も、切ないよ・・・
でも、現実は受け入れないと。
だけど、ご飯の時間が変わっても、寝る時間はそうそう変更できない。
でも、電気は消えた。
そこで、思い切って提案しました。
「つなぎに、歌を歌わせてください」
久しぶりに、まさかの非常事態に、行き当たりばったりでレクリエーションをしました。
みんなで、「故郷」と「野ばら」を歌いました。
合間に、「皆さんの故郷は?」とか「お花の名前を挙げてみましょうか」とかコミュニケーション(と頭の体操)も、入れました。
中庭から見える空がだんだん濃い色になっていくのを感じながら。
正味何分つなげたかは、わからないけど・・・
一瞬でも笑顔で過ごせれば、それだけでいいから、と。
でも、正直言って終わってからが長かった。
「つなぎ」のつもりだったので、終わったら古い流行歌のCDをかけようと思ってたのに、CDプレーヤーの電池が切れてしまい。
フロアに響くのは、気持ちが不安定な方の「怖いよ、帰りたいよ」の声。
大丈夫よ、大丈夫、と言い続けても、どんどん暗くなっていくフロア。
そして、どんどん寒くなっていくフロア。
こんなに職場が寒いなんて思ってなかった・・・
当然、利用者さんも寒がるため、上に着せたり、ひざかけで肩をくるんだり。
やるべきことはやったつもりです。
でも、ご利用者にとっての一番の「安心」は、現代では
「ちょうどいい温度と、ちょうどいい明るさ」なんだろうな・・・と。
それが保証された上での「楽しみ」なんだろうな・・・と。
難しい。
停電中に私の勤務時間は終了。
「あがろう」と思った瞬間、自分が必死に笑顔を作ってたことに気付く。
ものすごく寒い。(歌ってる時必死になって汗かいたらもろに冷えた)
ものすごく暗い。(私は暗いのがほんとは極度に苦手)
ものすごく怖い。(いつも明るくてやたら温度が高い職場との違いに驚いて)
・・・利用者さんのこと「不安定」なんて言ったけど、それは違う。誰もが生じる感情なんだな。
非常事態から、またひとつ学んだ。
で、帰るのが怖くて仕方なくなってしまった私ですが・・・
そしたら、同じ時間に上がりだった職員さんが、「帰ろ帰ろ」と言ってくださり。
ふたりで外に出たら、街灯もすべて消えてるのに、いつもの帰り道より明るかった。
・・・違うよ、暗闇に2時間もいたから、目が慣れちゃったんだよ
もんのすごい、明るい!
今日は星月夜。
ふっくらお月様に、くっきりオリオン座。
Viva, ロドプシン!(私にもあったのね!っていうかこの物質でいいんだっけ?)
Viva, 暗順応!!
って、人間のマル秘機能を誉めたたえたいわけではなく・・・
施設(それは私の職場だけでなく、医療・福祉の施設全般)に電力が行き届かない現実は、厳しいということ。
無理ができない方々に、ものすごく無理を強いている現状が、とても辛いです。
勿論、電気の供給システムは難しいと思うし、自家発電の設備とか考え始めたら、電力会社のできることとはまた違う次元になってくるとは思うのだけど・・・
でも、我が家が消えないのに、施設が消えるのは、やっぱりおかしい。
被災され、不便な生活をされた方の健康が損なわれませんよう。
「電力の供給不足」で健康を損なわれる方が増えませんよう。
この厳しい環境はまだまだ続くけれど、どうか皆様が不安や苦しみの中でもできる限りの「安心」を得られますよう、心から願います。
職場の明日の朝食は、6時20分だそうです。
またオオゴトのように言いやがってと思われたらごめんなさい(最近そんなんばっかり)。
でも、私にとっては「まさかの」です。
なにが「まさかの」だったかというと、
計画停電が始まってから初めて迎えた「停電」が
職場だったってこと。
(だからごめんなさいだってば)
でも、本気でまさか、と思ったよ。
我が家では、健康とはかけ離れている人間もいるけど(というか家族全員何かしら薬を飲んでる)、でも「停電」の心構えと準備を一応してます。
日中なら一番日当たりのいい部屋になるべく集まるし、テレビもつけたとしても1台、あるいはラジオ。
夜は、座いすに毛布。若者(=私)は妹のだんなさんのお下がりジャージ。
予定時刻の前にお湯を沸かして、魔法瓶に入れてます。
でも、消えない電気。
計画停電が始まってから、一度も電気が消えたことはありません。
これは、ありがたいことなのかもしれないけど・・・でも、なんか申し訳ない。
ついでに言うと、「気合い入れたんだから、消してくれ!」くらいの勢い。
(短気な父は、一昨日消えない電気に軽くキレていた。相手は電気)
「計画停電」は現代の電気のシステムだからこそできることだそうですね。
でも、非常事態で今までやったことのなかったことを初めて行う訳だから、100%確実にできるとは限らない。
この程度の「上手くいかない」くらいは仕方ないのかも、と私(←やっぱり軽くキレてた)も思い始めました。
むしろ、「停電しない」と言われてていきなり停電するよりは、100倍も1000倍も幸せだ。
が
職場は、計画通りの「計画停電」が実施されるという・・・
はい、職場だって例外じゃないと思われても当然です。
でも、私の勤務先は「特別養護老人ホーム」です。
抵抗力が若い人間より低下している、そして身体機能も精神機能も若い人間とは訳が違う方々が、生活する場所です。
勿論、電力の優先度合いは病院の方が上に決まってます。
でも・・・今日はほんとに切なかった。
私が出勤したら、
「4時半から夕食」
と言われてたまげ、でもあたふたと準備をしました。
誰が4時半にお夕飯を食べたいと思うんだろう・・・と思いつつ。
だけど、そんなこと言ってられないのは、今の日本の現実。
ご飯が出るだけありがたいのも、現実。
書いたとおり、電気は消えた。
食堂で召し上がってた方は、だいたい食べ終えて(正直、「急いで食べさせる」という状況に近かったと思う…ほんとにごめんなさい皆さん)、歯磨きやトイレ誘導などを行う時間だったかな。
ちなみに、食堂で食べられない方・・・現在「ターミナルケア」のお世話をさせていただいてる方・・・の夕食は、停電から復旧後。
なぜかというと「吸引器が使えないから」。
手動のものもあるのですが、それは吸い込む力が強すぎて大きな刺激になってしまうため使えないそうです。
でも、いつでも吸引器を使える状態で提供しないと安全は確保できないから、との判断。
停電復旧予定は8時。
4時半も8時も、切ないよ・・・
でも、現実は受け入れないと。
だけど、ご飯の時間が変わっても、寝る時間はそうそう変更できない。
でも、電気は消えた。
そこで、思い切って提案しました。
「つなぎに、歌を歌わせてください」
久しぶりに、まさかの非常事態に、行き当たりばったりでレクリエーションをしました。
みんなで、「故郷」と「野ばら」を歌いました。
合間に、「皆さんの故郷は?」とか「お花の名前を挙げてみましょうか」とかコミュニケーション(と頭の体操)も、入れました。
中庭から見える空がだんだん濃い色になっていくのを感じながら。
正味何分つなげたかは、わからないけど・・・
一瞬でも笑顔で過ごせれば、それだけでいいから、と。
でも、正直言って終わってからが長かった。
「つなぎ」のつもりだったので、終わったら古い流行歌のCDをかけようと思ってたのに、CDプレーヤーの電池が切れてしまい。
フロアに響くのは、気持ちが不安定な方の「怖いよ、帰りたいよ」の声。
大丈夫よ、大丈夫、と言い続けても、どんどん暗くなっていくフロア。
そして、どんどん寒くなっていくフロア。
こんなに職場が寒いなんて思ってなかった・・・
当然、利用者さんも寒がるため、上に着せたり、ひざかけで肩をくるんだり。
やるべきことはやったつもりです。
でも、ご利用者にとっての一番の「安心」は、現代では
「ちょうどいい温度と、ちょうどいい明るさ」なんだろうな・・・と。
それが保証された上での「楽しみ」なんだろうな・・・と。
難しい。
停電中に私の勤務時間は終了。
「あがろう」と思った瞬間、自分が必死に笑顔を作ってたことに気付く。
ものすごく寒い。(歌ってる時必死になって汗かいたらもろに冷えた)
ものすごく暗い。(私は暗いのがほんとは極度に苦手)
ものすごく怖い。(いつも明るくてやたら温度が高い職場との違いに驚いて)
・・・利用者さんのこと「不安定」なんて言ったけど、それは違う。誰もが生じる感情なんだな。
非常事態から、またひとつ学んだ。
で、帰るのが怖くて仕方なくなってしまった私ですが・・・
そしたら、同じ時間に上がりだった職員さんが、「帰ろ帰ろ」と言ってくださり。
ふたりで外に出たら、街灯もすべて消えてるのに、いつもの帰り道より明るかった。
・・・違うよ、暗闇に2時間もいたから、目が慣れちゃったんだよ
もんのすごい、明るい!
今日は星月夜。
ふっくらお月様に、くっきりオリオン座。
Viva, ロドプシン!(私にもあったのね!っていうかこの物質でいいんだっけ?)
Viva, 暗順応!!
って、人間のマル秘機能を誉めたたえたいわけではなく・・・
施設(それは私の職場だけでなく、医療・福祉の施設全般)に電力が行き届かない現実は、厳しいということ。
無理ができない方々に、ものすごく無理を強いている現状が、とても辛いです。
勿論、電気の供給システムは難しいと思うし、自家発電の設備とか考え始めたら、電力会社のできることとはまた違う次元になってくるとは思うのだけど・・・
でも、我が家が消えないのに、施設が消えるのは、やっぱりおかしい。
被災され、不便な生活をされた方の健康が損なわれませんよう。
「電力の供給不足」で健康を損なわれる方が増えませんよう。
この厳しい環境はまだまだ続くけれど、どうか皆様が不安や苦しみの中でもできる限りの「安心」を得られますよう、心から願います。
職場の明日の朝食は、6時20分だそうです。
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