歯医者と野ばら

書きたいことは貯まっているのに、肝心なことよりどうでもいいことを書く私は、変人でしょうか。


今日は、２か月ぶりに歯医者に行ってきました。
え、なんで通ってるの？と思われそうですが、まだ通ってるんですよ。まだ。

http://spicaspica.blog.shinobi.jp/Entry/1079/

この日から。
「数回通え」のはずが、もう半年以上経ってるんですけどー。
謎の先生は今でも時々不思議ですが、居心地は悪くなくなってしまった。

で、なんで通っているのかというと、

「悪い部分は徹底的に治し、治療ではなく予防できる口内環境づくりを目指す」

って感じなんでしょうか。
とりあえず、前歯はなんとかなり（よく見るとあんまりなんとかなってないんだけど）。
そして、小さな虫歯達を根気よく治療し。
で、半年通って判ってきたのは（私がね）、私の歯はものすごいリスキーな奴だってこと。
具体的に何がリスキーなのかというと

①歯並びがとにかく悪いのでとにかく磨きにくいこと（ほんとに悪いんですよ・・・）
②昔の日記にも書いてあったけど（、http://spicaspica.blog.shinobi.jp/Entry/722/）親知らずがやっかいな状態で生えていて（これも歯並びの悪さに関係あるのかしら）いつ炎症を起こすかわからないこと


らしいです。
って、私は思いました。
そして、おそらくリスキーな最大の要因に

③私の口腔衛生に関する認識のルーズさ

があったんだと思います。
（これに関しては後ほど詳述しますね）
そりゃなるよ、虫歯。
そりゃ欠けるよ、前歯。（ほんとか？）




今日久々に行って、謎多き先生に

「難しい歯並びなのによくこれだけ綺麗な状態を保てるようになりましたね」

とお墨付きをいただいて、涙が出そうにな・・・りはしませんでしたが、私成長したな、と思いましたよ。


・・・で。
タイトルのおはなし。
（くだらなすぎるので飛ばし読み結構よっ）


最近の治療ではまず口内の取り切れてない汚れ（なのかなあ？）を特殊な機械でお掃除して、最後に謎の薬を塗られます。
その工程の指示の専門用語、だいたい覚えてきた。

「チョーオンパヘイヨウでね、あとフローデンね」

その言葉を聞くと、なぜか私は、ゲーテの「野ばら」が頭に浮かぶ。
とりあえず専門用語の意味はわからないんだけど、なんで「野ばら」なのか。
受診してこの言葉を聞くと必ず「野ばら」を連想する私の頭にはてなマークがいつもいっぱい。


ということで。


チョーオンパ（なのかわからんが）で水が顔に飛ばないようタオルを目の上から顎あたりにかぶされて処置を受けている間に、「野ばら」のドイツ語歌詞（だって高校の音楽で歌わされたんだもん）を脳内で歌ってみた。


ザー　アイン　クナーパイン　レースライシュテーン
レースライン　アウフデル　ハーイデン
ヴァールゾ　ユーンクントゥ　モールゲンシェーン
リーフェルシュネーレス　ナーツーズィーン
ザースミットゥ　フィーレン　フローイデーン
レースライン　レースライン　レースライン　ロート
レースライン　アウフデル　ハーイデン
（合ってる自信０。シューベルト版でもウェルナー版でも歌えるよう微妙に工夫したつもり・笑）


あーーーーーー！！
かなり微妙・・・・・・・だけど、似た言葉が入ってるじゃーん。


今日、約４か月頭の中で悩んでいたことが（嗚呼低次元・・・）解明してすっきり。
すっきりした状態で、「フローデン」処置を受けました。


どうやら、フローデンとは、虫歯の予防に塗布する薬のようです。（調べたらちょっとだけ載ってた）
すっぱいです。
でね、そのフローデンとやらの効果を強くするためにもう一度塗布したいから、今度は間を空けずに今月末頃来てくださいって言われちゃいました。そしたらまたしばらく間を空けましょうと。
いつも歯医者は木曜に行くのが習慣になっていて（予約制じゃないんだけど）、来週から木曜も勤務になるので今日で最後にしたかったんだけど、まあしゃあない。
また「野ばら」脳内ヘビロテでフローデン塗られにいきますよ。




本当にどうでもいいことに場所を使ってしまった。
ちょっとだけ、真面目なことを。

先ほど、自分のリスクの中に「私の口腔衛生に関する認識のルーズさ」と書きましたが。
本当にルーズな時期があったな、と。

小さい頃は虫歯知らずで、学校の集団検診でもびっくりされるほどの健康な歯の持ち主でした。
ところが、自分を見失っていた時期、不摂生な生活習慣に自分を自ら放り込んだような気がします。
先日図書館で借りていた山本文緒さんの日記エッセイ「再婚生活」で、山本さんが再婚し、うつ病を発症し、悪くなって入院したり、（もともと雑誌の連載だったようです）仕事ができない、連載のエッセイが書けないでお休みしたり、いろんなことを越えて最後の方で文章を読むだけで回復されたんだな、と感じられる内容が「日々の生活」を通して描かれていました。
その、回復したと思われる本の最後の方で、山本さんは

「私が鬱になったのはストレスとかなんだかんだ自分の心的な部分のせいにしすぎていたけれど、
もしかしたら本当は暴飲暴食だったり、チェーンスモークだったり、自分の身体を蝕むことばかりしていた自分の昔の生活にも要因があるのではないか」

みたいなことを書かれていました。
正直、読んだ時は偏った食事や煙草のせいで鬱になるわけない！とは思ったのだけど。


でも。
私も、ひたすら調子が悪かった時期は、


疲れて帰ったら着替えもせずに布団へ直行、朝シャワーを浴びるだけ

当然メイク落としも平気で怠り

歯磨きも怠って睡眠を優先し

それどころか深夜にうっぷん晴らしに暴食



ストレスがどうのこうの言っている自分は、ただの言い訳に過ぎない。
こんな生活してるんじゃ、治るもんも治らんわ。
病が不摂生を生んだ、とは確かに言い切れないよな・・・
山本さんの言葉は、医学的にどうこうよりも、今の私にどすん、と来るものがあったのです。

今の私は、毎晩きちんとお風呂に入り、化粧している日はクレンジングし、歯磨きは謎の先生にお墨付き頂けるほど念入りにしてるし、食べる量はセーブできるようになりつつある。
そして何より、半年も歯医者に通っている（先生の指示通り、間隔あける時はあけてね）こと自体、進歩したなと思うのです。


元気になったな私。





ということで、何が言いたいのかさっぱりわからないままこの日記はおしまい。
いいの。自己満だから。

（２月13日：少々文章推敲しました）