浴衣fever!!!

それは、じわりじわりとやってきたのです。
きっかけは何かというと、職場の夏祭りが近くなってきたことです。
去年の日記。

http://spicaspica.blog.shinobi.jp/Entry/1081/


昨年「ほとんどの職員さんが浴衣姿」で浮いた自分を記憶していた。
「浴衣着たくなっちゃった」と書いていた。


 

私の浴衣は、もう10年以上封印されていた。
理由を挙げだすときりがないけれど、決定的なのが「太っちゃった」こと。
ついでに言うと、「暑がり」なこと。
もし入る浴衣を買ったとしても、浴衣が一番似合うであろう夏祭りや花火大会はたいがい（というか間違いなく）真夏であり、汗だくになるのも嫌だし、その上花火見るのに地べた座る運命になるのなら、動きやすいほうがいい。


あー、浴衣おしゃれを楽しむことを放棄していた哀しき自分。
（書いていて自分自身がかわいそうになってきた…）



でも、昨年の職場では、普段のエプロン姿が、浮いた。
浴衣を着たい、と思った。



そして、昔の私は、たくさん浴衣を着ていたのです。
たくさん、というのは変だけど、合唱団の演奏会の２部で日本の歌を歌うときは、浴衣で歌いました。
休憩のない１部と２部の合間のほんの数分で、私たちは浴衣に着替えていた。
だから私は、自分で超高速で浴衣を着ることができるのです。（できたのです、が正しいか？）
ただ、母は和裁もできたために浴衣を着やすいように子供のようにあらかじめ丈を上げて縫ってくれてあり、結べばOKの楽ちん紐も縫い付けてくれている浴衣だったから、というのもあるけど。
でも、帯も自力で結んでましたよ。超高速で。
いろんな歌歌ったなー。ってそれは関係ないか。



ところが私は太った。肥えた。
そして、嫁いでしばらくした頃いい和箪笥を買った妹は、自分のだけでなく私の浴衣も嫁ぎ先に持って行った。
「もう入らないでしょ」と。
私は、「うん入らないからいいよ」と言った。
敗北宣言。自分自身への。




ところがところが、私は痩せた。
太る前に比べればまだまだだけど、かなり体重が減った。
そして、今年も夏祭りの季節が近づいてきた。
「着たくなっちゃった」自分、だんだん浴衣が気になり始めた。
だがしかし、職場で着る、きっとその恰好で食事介助もする状況で、新品のものをわざわざ買う必要があるだろうか？
悩んだ。悩んだ。
そして、妹に頼んだ。


「浴衣持ってきて（はぁと」




今日妹は、２着の浴衣（私のと妹の）と、帯を持ってきてくれた。
思い切って、着てみた。かなり緊張しながら。入らない自分に呆然とする可能性を思い浮かべながら。




入った！






以下、非常にお見苦しいので見ないことをお勧めします。
感動のあまり撮ってしまった写真。


すっぴん、たるんだ顎、ボサ髪、やたら広い幅・・・


おーるスルーでお願いします。






記憶はちゃんと残っていた。
自分ひとりでちゃっちゃと着て、ちゃっちゃと帯が結べた。
そこはかとなくレトロな組み合わせの浴衣と帯ですが（絶対今は売ってないデザインだと思う）、浴衣は合唱団時代に妹が舞台で着てたもの、だからおそらく17年くらい前に買ったもの。
そして帯は、母が若い頃買って嫁入りの時に持ってきたもの。つまり40年もの。



感動でした・・・。
なにより、入ったことに・・・（そこかい）
そして、非常に暑かったです・・・（やっぱり花火に着ていく気はおきない…）



ということで、本番までにもうちょっと痩せたいです（まだまだ充分に蓄えあり）
今年もし着られたら、いつか自信持って今「これ！」と思えるデザインの浴衣買いたいなー。
帯は、この帯本当に気に入っているので（今はない感じが好き）、買わないかもしれないけど。




最大の問題は、お祭り当日会場担当からはずれたらどうしようか、ということなのですが。
（可能性はかなり低いが０ではない）



しばらく、浴衣でうはうはします。
フィーバーは死語だと思ったので、わざわざ英語にしました。