泣いてにやついて感慨にふけったセンチメンタルジャーニー

ということで、今年も行ってまいりました。
私の思い出のｶﾀﾏﾘ「合唱団の演奏会」に！
（http://spicaspica.blog.shinobi.jp/Date/20060923/参照ください。旧ブログから移動したら文字化けしちゃってますが）
今回、行けるかどうかちょっと解らなかったので誰にも声をかけず、しかも妹は「魔の２歳デビル」怪獣とだと演奏会には集中できないし３連休は忙しいと聞いていたので、思い立ってひとりで出かけてきました。
では、箇条書き。


①席に着き、プログラムを開いただけで、涙が出て来た。
知っている曲のオンパレード。
ひとりで鼻を啜る変な人がいたら、それは私です。


②開演。
最初の曲は、ソロがめちゃくちゃ美味しい曲で、私が初めて出会った時（多分小学校だったと思うんだけど）、明らかにソロを歌いたいと思っちゃったらしい同級生ふたりに、音楽室に呼び出された。
適当にピアノを弾いてくれと。
３人で、交代でソロの部分を歌った。
でもその曲は、私達は本番で歌うことはなかった。
私が卒団してすぐの頃、私が真の意味で所属していた合唱団の演奏会で、その曲がやはりオープニングだった。
どんな子があの美味しいソロを・・・と思ったら、なんと先生が歌い始めた（笑）
先生も、目立ちたがり屋なんですな。
今日は、おそらくOGと思われる、でも合唱団レベルではない歌唱力を持った若い女の子が歌ってました。
音大生かしら？


③第１部は、とにかく懐かしい曲がてんこ盛りで、聴けば聴くほど涙がぽろぽろ。
でも、あの髭のお医者さんは、相当なヤブだと思うのだけど・・・
私も歌ったけど、こんな歌詞だったんだなあ。

「虫歯はクレーンで♪」
「小指が折れたら、丸たんぼの添え木だ♪」

((( ;ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
虫歯はクレーンで抜歯？
丸太で添え木された小指は、逆にひん曲がるよね？

でも、可愛い曲だよー。
遠慮はいらないから、誰でも診てくれるって。そんなお医者さんに診てもらいたい方いらっしゃいます？

他にも、懐かしすぎる曲いっぱい。
私がちびっこ過ぎて歌えなかった曲もあった。シニアに憧れていた私が歌えなかった曲は、今の私じゃシニア過ぎて入れてもらえないだろう。


④休憩時間に、お手洗いに行ったら、「なおこさん」に再会。
私が入団した時のピアニストさんです。
私が今まで出会った中で、一番ピアノが上手だと思った人。
すごくはっきり弾く音色は、すごく格好良かった。
お手洗いの入り口ですれ違った瞬間、お互い「あ、知ってる人だ」と思い、思わずお互い声をかけあってしまった。
少しずつ私のことも思い出してくれて（「（私が）笑った顔を見るといろいろ思い出がでてくる」と仰った）、そしてトドメは

「お母さんは、背の高い方でしたよね？」

やはり、合唱団人生に、合唱団の人間関係に、私の母は切っても切り離せない大きな存在だと判った。
今の母では長時間椅子に座って聴くことができないので一緒に来られなかったことを伝えたら、なおこさんは

「お母さんによろしくお伝え下さいね」

と言ってくれました。
すごく嬉しい再会だったな。


⑤２部は、やはり私たちが歌ったミュージカルを、かなりアレンジしたものでした。
そこで歌われたのが「スティング」（エンターティナーと言った方がわかる方多いかな）。
実は、昔私この曲を、ふたりでソロで歌いました（ソリと言った方がいいのかしら）。
先生は、意外とソロの形態に関してはすごく考えが適当（語弊がありそうだけど巧い言葉が見つからない）な方で、ひとりに任せられない時は、簡単に増やす方なのです。
キャンディキャンディもふたりだったこともあるし、白雪姫を「三部合唱させる」と姫が３人いたこともありました（笑）
多分私たちの時も、私と相方の子、どちらも完璧に歌いこなすことができないと判断した為、ふたりに決定した後、スティングの詐欺師の役名から、私は「ゴンドーフ」役になりました。
まあ、映画スティングではふたりの詐欺師が実際に登場する（らしい）ので、いいと思ったのだけど。

でも。

今日の「スティング」のソリストは、なんと３名！！！
しかも、役名は「ゴンドーフ」と相方の「フッカー」に次いで最後に名乗ったのが

「親分」

先生・・・親分って・・・
今度は３人に増やして安定感をはかる大作戦ですか・・・？
にやにやしながら聴いてたはずなのに、やっぱり自分が歌った歌。
案の定涙ポロポロ。


⑥いろいろ、思い出すことがいっぱいありながら聴いた約２時間。
私は、中学高校と部活にのめり込み、合唱団の練習から少しずつ距離を置いていった。
高校時代は、もうほとんど「幽霊団員」状態だった。自分がいつ退団したことになってるのかもわからない。
でも、合唱団の為に、いろんなことを頑張った人間のひとりだと自負している。
自分が小さい頃面倒をみてくれたお姉さん達を見習いたくて、中学生だけで群れようとした仲間にちょっと反発したくもなった。
そして、小さな弱小合唱団に、沢山の仲間を誘った。
金の卵はいっぱい連れて行ったし、私は金の卵にはなれなかったけど、縁の下で一生懸命頑張っていたつもり。
だけど、最後自分からフェードアウトしていったような人間は、先生にとってはそんなに思い出に残らなかったかもしれない。
ただ、今日聴いた「ロミオとジュリエット」のソロは、昔歌った時は卒団を間近に控えたお姉さんに与えてくれていた。
お姉さん達の、卒団式もよくよく覚えている。
そんな風に、祝福してもらいながらさよならしたかったな。
そんな、自分への後悔と、合唱団へのちょっとした要望も覚えた日だった。


⑦でも、私には音楽は切り離せない存在だということが、よーく解った。
今、自分の進路についてすごく悩んでいるのだけど（スペシャリストになる気がないとか）、ひとつだけ決めた。

私は、音楽を使って利用者さんが楽しく生きられるリハを提供できるようになりたい。

音楽療法なんて専門的に学ぶつもりは、多分ない。
でも、私は音楽が好きだ。
歌うことも、歌を聴くことも、楽器を弾くことも、大好きだ。
今まで、少ない臨床経験の中でも、「音」はいっぱい使った。
こんなにも、人の感情を揺さぶれる手段としての「音楽」を、大切に使いたいと思った。


ゆみっふぃーちゃん、今日は会えて嬉しかったよ。
ありがとうね。
合唱団のみんなにも、ありがとう。