空を飛ぶひと

空を飛べる鳥は、人間の上肢にあたる部分に、翼がある。



空を飛ぼうと考えた人間は、身体のいちばん下に、翼をつけた。



どっちが奇跡なんだろう。
きっと、どっちも、奇跡なんだろうな。
軌跡をたどるのであれば、前者は億単位の年数、後者は数十から百、くらいの年数なんだろうけど。
やっぱり、どっちも、奇跡。




飛んでいる時間は、私の脳内ストップウォッチで計ったら、だいたい５秒か６秒。
まだまだ鳥には及びません。
でも人間、頑張ってる。
鳥に比べたら、生きていくのには全く必要のないことなのに、それを「スポーツ」という枠にあてはめた人間は、無駄だらけのような、馬鹿げているような気がして、でもだからこそ愛しい生き物だと思ったのでした。

うん、頑張ってるよ、人間。



そんなことを、テレビを見ながらぼんやり考えた、ジャンプ団体日本５位の日。
ぼんやりしてたら長風呂して夜更かし。そろそろ寝なきゃ・・・ねえ。