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母は、幼かったころの私たち姉妹に
「食べ物と人の好き嫌いは言ってはいけません」
と教育しました。
なかなか斬新な「躾」のような気もするけれど、今になってこの言葉の重みを、ひしひしと感じています。
すんごくシンプルな言葉だけど。
そして、幼い姉妹にも、理解できる言葉だけど。
でも、やっぱり子供だったので、その言葉の核心について理解できたのは、ほんとに大人になってから。
私は小さいころから食べ物の好き嫌いはほとんどない食いしん坊だったけど、妹はわりと偏食だった。
そして、幼いながらに「学校」とか「習い事」とかの「小さな社会」に所属していたら、幼い心なりにやっぱり「悪口を言うこと」とか、「○○ちゃん嫌い」とかいろーんな感情が湧いたなあ。
私の中で一番ぐれていた(?)中学時代は
「まず先生はむかつく存在だ」
という前提から入っていたし・・・
嫌いな子の悪口は、とことん言ってた気がする。
でも、反省したんだよね。そんな自分を。
悪口を言ったり、自分の価値観と違うだけで「この子は嫌い」と言ってた自分が、嫌になった。
そして、高校入学にあたり、高校デビュー♪とは言いませんが、
「悪口を言うのをやめよう」
と決めた訳です。
全く新しい環境に飛び込む時に、悪口大好きだった自分を封印しよう、と。
それによって、友人関係に悩むことも、あったことはあったけど・・・
「悪口を言わない」と決めた自分が、どうしても苦しくてたまらなかった胸の内を誰にも話せず悩んだり。
そんな私に、そっと助け舟を出してくれた友には、今でも感謝しています。
でも、結果的に良かったと思う。
母の教育は、間違っていない、と感じる最近。
一方で妹。
偏食だった妹も、子育てをしているうちに苦手な食べ物をどんどん克服。
今ではなんでもおいしいおいしいと食べる。
新米は、こどもらしからぬものも、食べる。ナムルとか。
あいつはただの食いしん坊かもしれないが・・・
そんな妹も、私と同じだったみたい。
昔々の悪口言いまくっていた自分を、後悔しているんだって。
そして、今は私と同じく、悪口大嫌い。
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期せずして、同じ時期に私と妹は、「悪口ばかりの環境」に悩んでいます。
「悪口」で盛り上がる人たちについていけず、少々苦しんでいる。
ふたりとも、わかってるの。
「悪口を言うだけでは、何も解決しない」
と。
とある人に問題を感じたとしても、それを裏でどうこう言っても意味がない。
それよりも、建設的に問題を解決していく術を考えるべきだ、と。
それなのに、周りはそんなこと気付いてなくて・・・
その場にいない人は、誰でもターゲットになってしまうという・・・
(私も妹も、おんなじような環境。妹のおかれた環境の方がやや酷い気もするんだけど)
昔、私が命の洗濯をした星野富弘さんの言葉を書きましたが、もう一度。
(うろ覚えですが)
「悪口をいうのは、やめよう
それを最初に聞くのは、自分の耳なのだから」
具体的に書いたらそれこそ悪口になっちゃうから、書くのは控えます。
でも、自分が発した言葉が、自分の心を汚してしまうこと・・・そのことに気付いてもらえたらなと思います。
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母の教育が、身にしみる。
私も妹も、「人間として正しく生きる」ためのヒントを、幼い頃に教えてもらってたんだな・・・
私味噌煮、妹みそいち。
ふたりともなんだかんだで不器用だけど、「正しく生きる」ことができるよう、もがいてるよ。
母に育ててもらえて、よかった。
今更だけど、ありがとう、お母さん。