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私の幼馴染、幼稚園に入る前から仲がよかったまきちゃんが、我が家を訪ねてくれました。
(たった今)
明るくて優しい笑顔は、まったく変わっておらずびっくりです。
同じ市内、しかも私の職場そばに住んでいて、結婚してお子さんがいることも知ってたけど、まさか会えるなんて!
嬉しいなあ。ほんとに嬉しいなあ。
そんなまきちゃんの近況を教えてくれていた、まきちゃんのお母さんから毎年届く年賀状。
まきちゃんのお母さんは日本舞踊のすごい偉いお師匠さんで、昔遊びに行ったまきちゃんの家には稽古場がありました。
お母さんは厳しい先生で、踊りを習ってないただの友達の私にも、ちゃんと怒ってくれました。
間違っていることは、娘の友達でも、ちゃんと言ってくれるひと。
(昔はちょっとこわかったけど、とても正しいことだと今になって思う)
年賀状は、お母さんの芸名??というのか踊りの師範の名前がきちんと書かれていました。
その年賀状がもう届かないことを、まきちゃんは伝えに来てくれたのです。
3月11日、お母さんは故郷大船渡で踊りを教えているときに地震に遭い、津波に巻き込まれました。
16日間、見つかるまでかかったそうです。
お弟子さんはみんな無事だったそうですが、お母さんはきっと師匠としてなにかされようとしたのかもしれない。
でも、見つかった時お母さんは着物の下にジーンズを穿かれていたそうで、逃げるつもりだったのだろう、と。
穏やかに、淡々と、まきちゃんは話してくれました。
とてもとても、悲しくて、でも、なんて言葉にしていいか、わからない。
でも、厳しく凛としたお母さんの娘まきちゃんは、きちんと伝えにきてくれた。
昔となんにも変わっていない我が家を見て、行かなきゃ、と思ってくれた。
ありがとう。
今はただ、まきちゃんの言った「お母さんは幸せに生きられたと思う」という言葉のとおりであることを、願います。
おばさん、天国でゆっくりお休みください。