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平凡な人間の、平凡じゃない毎日の記録帳
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安部公房の「鞄」という作品をご存知の方いらっしゃいますでしょうか。
もう10年も前に高校の授業で習っただけなのであらすじなんてたいそうなこと書けそうにないけれど、知らない方のためにちょっとだけ。

見知らぬ青年に、めちゃくちゃに重い鞄を渡された主人公。
重すぎて、自分が選んで進む、歩く道すら決められない。
肩に食い込むその鞄に自分の人生を勝手に決められてしまった主人公が感じるのは、ただひたすらの「自由」だった。


合ってますかいな。
違っててもよいよい。
授業でこの作品を読んだ時、底知れぬ怖さと同時に、人間の生き方をこういった形で表現する文章に、ものすごく感動したのを覚えています。
(ちなみにあと私が覚えているのは舞姫だけ。本当に国語が嫌い&苦手でしたなあ)






今の私が欲しいのは、この鞄だ。
自分で何も決められない、自由に思考が進まないという「自由」に浸ってみたくて仕方がない。
今の状況なんか忘れて、重い鞄とともにどこか彼方へと消えてしまいたい。

そう考える現在の私は、やばいかな。



追伸:文章を書いてみて、この「鞄」の世界ってラーメンズのブラックさに似てるかもしれないと思った私は、ちょっとだけ回復しているような気もする。

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ひと束の糸
私の人生は、鞄ではなくひと束の糸からの始まりだと思います。

縦と横 親、子、人、しがらみ、社会、教育、苦悩、煩悩、楽、苦、笑い、悲しみ… 等々。 糸を機織る事から始まったと思います。

そして今、織りあがった一枚の布に人生の歩みという糸で思うがままに 自由に。
ところどころ艶やかな金糸銀糸を交えて刺繍をしているところです。
ひと針ひと針、思いと想い、時代を刺していきます。
命が尽きるまでに、手提げ袋にでも仕上げようと思います。
それは正に 「 お袋 」 という手提げ袋です。

人生の終幕には 私の気持ちを中に入れ、子供達に送りたいと思います。
ずっしり重い鞄ではないけれど、薄っぺらで軽い手提げ袋だけれど。

それは きっと子らの記憶の中で、私という 「 お袋 」 がいたんだな、という証になると思います。
だから私は、今日も時の流れに逆らうことなく、真っ直ぐ前を見据えて、一身に紡いだ糸を刺しているのです。
( もし、針が残っていたら 「 へへへ ごめん 」 っていう話です ヽ(^o^)丿)
pawaket URL 2007/09/18(Tue)15:10:34 edit
糸が布になりお袋になるのですね。
>pawaketさん(*'-')ノ☆


一束の糸から始まる人生かあ。
大学時代、授業で機織りをしたことがあるのですが、作業は本当に糸を一本一本綺麗な色の配置になるよう組み合わせることから始まるんですよね。


きっとpawさんのお子さんは、オフクロが作ったお袋、大切にされるんだろうな。
重さがないだけ、お子さんを縛ることがない。
でも、pawさんの人生の証である糸を、細かく細かく折り込んである。
そういった愛情って、素敵ですね。
針が残ってても、それはご愛敬です(笑)
ちょっとしたウィット。
【2007/09/19 10:32】
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